詩人:どるとる | [投票][編集] |
こうして 目を閉じると思いもよらずいろんなこと浮かんでくる
開け放された自由な時間の中で
許されるかぎり
僕は僕でいられる
何もやることがない
そんな真っ白な夜に
イメージはひとりでに膨らんでゆく
窓から見える あの星がちりばめられた
夜空の向こうから
やってきたような命が今ここでこうして
ただありふれた
毎日を暮らしていること 素直に不思議に思った瞬間
僕の視界 いっぱいに星が流れた
尾を引いて 輝きながら 弧を描く流れ星
デネブもベガも
かなわない
ここにある平凡
愛すべき平和
眠れない夜なのに
寝たくないよ
眠れない夜なのに
安らぎに満ちた夜
心の中に
広がる おだやかなさざ波
押しては引いて引いては押してゆっくりと 時をさらう
東の空に 明日の栄光を予期する一番星がひときわ 強い光を放ってた
ほらね
浅い眠りはすこしずつ深くなってゆく
それじゃ おやすみ。