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どるとるの部屋


[2494] 僕のラブソング
詩人:どるとる [投票][編集]


この世界に生まれて
はや20数年と数ヶ月
いくつもの季節が通り過ぎたよ
名ばかりとはいえ
大人になったからにはわからなきゃだめなこと わかってるつもりでいるけど本当はわかってない
でも人にとっていちばん大切なことをわかっていさえすればそれでいいだろう

優しさを有り余るほど持っている
だれかを愛する準備なら整ってる
それなのに
届かないラブソング
空気に吐き出したため息のように
かき消されるのさ

僕は見た目大人だけど
中身は変わらず
僕は昔から僕だから
分からず屋だけど
歩いてきた距離だけ
その歩数だけ
見てきた景色だけ
その美しさだけ
心はちゃんと
育ってるから
ご心配なく
きっと僕を知る
だれかのイメージに沿うような僕だから
変わらず 話しかけてね
変わらず 語りかけてね
愛を届けるよ
優しさを伝えるよ
あふれんばかりの
思いを分けてあげる
たまには助けてあげる
困ったときは話してごらん
僕が困ったときは
話を聞いてね

流されるようにさすらって
流されるままにさすらいで

色んな出来事に揺れて
くだらないことに苛立って
時々は過ちに気づく
そしてまた自分を恥じるよ
でもそのぶん
だれかを愛したい
でもそのぶん
だれかを救いたい

ちっぽけな命だけど
非力な力だけど
僕が必要ならば
君の傍で

流されるようにさすらっていたい
流されるままにさすらいでいよう

木の葉のように
時が来れば
風にさらわれ
たやすく散るのに
まるで そんな終わりを知っているかのように笑いながら

限られた時の中で
僕は笑ってる
君と笑ってる

聴いてね これが僕のラブソング

古臭いかもしれないけど 聴く人がいてはじめて輝くよ

耳をすまして
心の耳ぴんと立てて
聴いてね

もったいつけておきながら名前さえないけど とりあえず聴いてね

僕のラブソング。

2011/02/20 (Sun)

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