ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 一輪の花

どるとるの部屋


[2520] 一輪の花
詩人:どるとる [投票][得票][編集]


今日も命ある者たちはここに生きていて 様々な事に誰もが雨に濡れている

時には命さえ投げ出したくなる そんな気持ちになるときもあるでしょう
だけれど本心は
死にたくなんかなくて
何より生きたい気持ちでいっぱいなはずなんだ

繰り返す毎日の中で
たくさんの人が通り過ぎてゆく この道に咲いた花 一輪
可憐に揺れながら
美しく色づきながら
少しずつ 少しずつ
育っているよ

ぼくたちの明日はどしゃ降りの中を走る車のフロントガラスのように視界が悪くて
見えやしないけど
それでも
生きると決めたから
歩いて行くんだ

可憐に 美しく
また雨に濡れても
僕は枯れるまで
ずっと花としての
短いような
長いような
生涯を駆け抜けるよ

大事なものは 何かを手に入れるとか何かを乗り越えるとかじゃなく 本当は自分がどれだけ 満たされているか それだけだ

今日も 日は沈み
空が真っ赤に燃えてる

もうすぐ夜が訪れる
寒さがぐっとこたえます

さあ 道草せずに
まっすぐ家に帰ろう

言い訳するのなら
明日でもできる
人の悪口なんか
言ったって仕方ない

一輪の花よ
けなげに生きていきなさい

本日、お日柄もよく何事もなく
1日が終わること
大変幸せに思うとともに明日への健闘を祈り 眠ろう。

2011/02/26 (Sat)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -