詩人:どるとる | [投票][編集] |
自分の弱さを知っているから
僕は罪を犯した自分自身を許せず
同時に自分の強さも知ってるから
僕は罪の重さよりもされたことの憎しみで罪悪感をもみ消した
自分が誰より好きで
他人など二の次で
自分が一番可愛くて
他人など憎たらしいだけ
今まで僕は優しすぎたのかな
今まで僕は常識にとらわれていたよ
今まで僕は自分より他人を優先してきたよ
だけれどそれももう今日で終わりだ
他人のために自分の何かを失ったり損するなら
くだらないから
他人をいたわるより
これからは自分を守ってゆきたい
一度きりの人生だ
わがままに貪欲に
生きたっていいはずだ
何が悪いの?文句があるならいくらでも聞こう
ただし聞くだけでいっさいの聞く耳は持たないよ
僕は今まで ちょっと正しいことをするだけが一番正しいと思っていた
だけれど考えてみればそれはそれで疲れるもんなんだよね
だから天使は今日から悪魔にも似た心を宿すよ
堕天使になって
少しずるがしこく生きるよ
天使は言うよ
正しい自分も間違った自分も 何ひとつほんとうの自分じゃない
ほんとうの自分などありはしない
僕が正しいと思った自分こそが一時的にほんとうの自分になるだけだ
天使は悪魔の翼と天使の翼を 携えて
悲しみと喜びが入り混じったこの世界を肯定も否定もする事もなく 生きていく
清純な天使がデスメタルを好むような
見た目とはミスマッチな 心と身体
タイミングなどいつでも ずれっぱなしさ
そんな堅苦しい境界線など 考えず 生きてみたいものだ
僕は唄うよ
天使の姿で
正しさの欠点と
間違った事の本質を
込めた 愛の唄を。