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どるとるの部屋


[2549] 明日になったら
詩人:どるとる [投票][編集]


満月の夜にひとり
口笛吹いてひとり
ため息ついてひとり
夜風に吹かれてる

どこかで誰かがひとり
どこかで誰もがひとり
眠れない理由を考えてる

誰にでもそんな夜がひとつやふたつあるもので
誰にでもそんな気持ちになる時があるんです

なぜか夜 なぜか零時過ぎ なぜかひとり
いつもひとり
悩むときも
迷うときも
ひとり
さみしさを抱え
誰にも言えずにいるよ

声にならない思いが涙になってこぼれる
言葉にならないかわりにギターが歌を歌わせる この歌が全てを教えてくれる

明日になったら もう少し 笑えるかな
明日になったら 何かが 変わるかな
明日になったら 眠れる夜が来るかな
明日になったら きれいに片付くのかな

わからないけど
見えない何かを
信じたくなる夜だ
希望は目に見えてどこにもないけれど
どこか素直に信じてしまえる
不思議な不思議な夜だ

だから眠れなくても おやすみを言おう

窓から見える月を
眺め 誰に言うともなく言うよ
おやすみなさい

呑みすぎた夜にひとり
いつかは君とふたり
そんなふうに夢見て
今は静かに眠ろう

へたくそな口笛吹いてひとり
ギターを鳴らすひとり
誰もがひとりの夜を知っているんだ

この窓から 見える
泣いちまうくらいのきれいな街の明かりに 夜空に輝く満月
とてもきれいだ
疑えないほど
きれいだ

声にならない思いが涙になってこぼれて
僕の弦が一本切れたギターが 奏でる できる限りのメロディ
何かが足りないから素晴らしい人間の歌

明日になったら 僕は変われるかな
明日になったら もっと優しくなれるかな
明日になったら あなたに笑えるかな
明日になったら 心に降る雨はやむかな

瞳にうつる世界をもう少し 好きになれるかな

わからないけど
わからないから
とりあえず信じてみよう

それくらいでいいと思う
たまには適当に生きよう。

2011/03/06 (Sun)

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