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どるとるの部屋


[2615] 僕が死んだら
詩人:どるとる [投票][編集]


退屈という言葉が嫌みなくらい当てはまってしまうような
そんなしらけた朝に
空は朝からどしゃ降りでいくつもの雨粒が線状に 空から降り注ぐ

喉を灼くような 熱い熱い珈琲を胃袋に誑し込めば
この部屋は無駄なものを除外して必要なものだけを残し
そののちちっぽけな仮初めの生態系を築く

僕はそこでたらふく
酸素を飲み続ける
永久につづく
渇きの日々
潤いなどは夢のまた夢のそのまた夢

もしも明日
何らかの絶望が僕を地獄へ落としても
いつものように
君は君で過ごして下さい
涎をだらだら垂らしながら笑って下さい

へたくそな油絵の中で これ以上ない笑顔を見せる無垢な少女がその油絵の価値を背負っているとしたら
僕の価値はきっと
君が僕の傍にいることで果たされるから
君にさえ見放された僕などなんの価値もないのさ

僕が死んだら
僕が死んだら
遺書さえ破り捨てて
最後の抵抗もむなしく
落とすとこまで落として下さい

愛などもう信じられないくらいに
君のこともう忘れられるように

懐かしい景色は
砂浜に描いた
絵のように
押し寄せる
波にのみこまれるのが運命だ

でも愛しさは
うらめしいほど
この胸に
今もあるのです

最終電車さえも
見送ったのに

君はどうして
それにも乗らずに
なんの価値もない
僕なんかを
愛してくれるの?

これ以上の幸せはないね

単なる夜明けさえ
涙を流すほど
うれしさに溢れてる

無駄なもの、余計なものは何もないね

君がいれば
それでいい。

2011/03/21 (Mon)

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