詩人:どるとる | [投票][編集] |
日常生活に華がないのは僕の何に原因があるのかなぁ
毎日おなじ事の繰り返しなのにそのせいで僕は何も変われない
少しずつ少しずつ頭の中で華やいでいく未来に近づくたび僕の心は理想と現実のギャップを思い知っていった
溜め息もまるで生理現象のように
1日何回もしている気がするのは気のせいであるはずはない
気のせいであるはずはない
理想は現実を美しく演出する為だけにある特殊効果である
現実を直視するその間に立てる衝立のようなものなのさ
そこからは現実がいつも悲しいほど美しく見える
だから副作用はそのぶん大きいよ
理想はあくまで理想だから
形のない理想で現実はこえられない
その差はあまりにもありすぎる
理想と現実の狭間に迷い
理想と現実に大いに嘆き
理想と現実の違いに苦しみ
理想と現実が時にわからなくなる
狂った時計みたいに悪気はなく故意に嘘偽りの時刻を告げる
そんな僕です
理想はあくまで理想
そして現実が本当の世界
そんな真実
わかってるんだ
わかってるんだ
わかってるからこそ求めてしまう
この現実をぬりかえる嘘みたいな未来を
歩き続けて何マイル
走り続けて何歩目?
世界は今も僕の中で丸くそして青いまま
そこから何も進展しないまま理想は理想
現実は現実 その区別を未だつけられずにいるよ
もう二十歳も華僑だというのに
何が待つのかわからない暗闇へと続く扉の前でずっとさっきから起きてないふり
タヌキ寝入りのうまいこと うまいこと
自分が自分でイヤになる
それでも笑ってしまう
理想に笑ってしまう
見えているはずの現実を後目に
消えない現実がいつも自分を睨んでるのにね全く緊張感のかけらもない僕の態度
だけれどそんな笑顔も強がりなんだ
見抜いてほしい…
物わかりのいい
誰かに あざやかに
そして理想は現実の前に膝を挫く。