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どるとるの部屋


[2657] 生きてるだけで
詩人:どるとる [投票][得票][編集]


生まれてから はや二十年気づいたことはたくさんあるんだ
朝起きてまず顔を洗って目を覚ましてから 飯を食い 歯を磨いて出かける

みんな疲れた顔で淡々と仕事をするなり勉強するなりしてる中で僕はいたってマイペース
流れゆく街の速さと僕の歩くスピードは段違いに 差があるけど

どうせいつか死んじまうならゆっくり焦らずに 誰にも急かされずに生きたいもんだな

こうしてただ
変わり映えのない毎日を暮らしてるだけで
それだけで結構大変なんです
だから泣きたくもなる
時には命さえ投げ出したくなる

たとえるなら亀のように足は遅くとも地道に生きていけたら
時間はかかっても
夢を叶えられる
明るい未来が来る

だから生きてるだけでいいんです

誰もほめないようなことでも
本当は素晴らしいことなんです

そうさ生きてるだけで手いっぱいなんです

僕は僕のスピードで生きていきます
鈍行列車のように
季節が変わるたび
その色に魅せられて
寄り道するように
旬の食べ物食べて
見頃な花を眺めて
生きているってことの意味を感じたいんだ

そしてやがて
終点に着くまで
繰り返す
ゆったり
のんびり
ライフ

雲みたいに
ふわふわと
旅を続けます

どこまでも。

2011/03/28 (Mon)

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