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どるとるの部屋


[2715] パパの唄
詩人:どるとる [投票][編集]


パパ頑張るから
どうか優しく見守っていてね
君のその笑顔や
ぬくもりが何よりも僕を勇気づける光なのさ

頼りなくて猫背で
融通も利かなくて
不器用でのろまで
頭もわるいけど
はじめまして君のパパだよ
これからもよろしくね
世界一愛してるあなたの旦那さんだよ

どっからどう見ても
大黒柱って柄じゃないけど
あなたたちを渾身の力で愛すから
あなたたちを精一杯守るから
いつもすぐ近くで倒れそうな僕を支えていて その光で照らして

あなたたちふたりの愛だけが僕を生かしてくれるんだ

今日もひだまりの中
微笑む顔に僕も
笑い返すよ
あなたたちのパパは
今日も頑張ってるかい? 汗をかき 泥にまみれて 世間の風にあおられて
あなたたちのために働いてるよ

これ以上は何も言わないで
毎日あなたたちのためなのさ
当たり前っていうのもなんだか悲しいけど
あなたたちのこと考えたら いくらだって頑張れそうなんだ

過酷なレースは続くよ
お日さまのような
愛に照らされながら
優しさという潤いに満たされながら
僕は今日もパパだよ
明日もパパだよ

ドレミファソラシド
ピアノの鍵盤の上を可憐に踊る指のように迷いのないメロディーは奏でられないけどたびたびところどころ間違いながらも
月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、土曜日、日曜日
春も夏も秋も冬も
いつだって僕はあなたたちのパパでい続けるから

どうかどうか
今日もパパのこと
一途に信じてやってください

パパはあなたたちの光を浴びないと咲けない 儚い一輪の花

大切なこと
よけいなこと
くだらないこと
面倒だから
全て全て
愛すよ

パパは少しそんじょそこらのパパとは違う
一回りも二回りも
不器用だけど
そのぶん人より
努力するよ
それだけ人より
慎重になるよ

これは完璧なメロディーじゃない
不器用な僕が奏でる日常の片隅で転んだ音 そんなパパの唄。

2011/04/16 (Sat)

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