詩人:どるとる | [投票][編集] |
今 世界のどこかで
泣いている人がいて
笑ってる人もいて
リアルタイムで命がなぎはらわれるように
続く戦争もあるんだ
そのことを面白おかしく話す人もいて
そのことを真剣に考えてる人もいる
中には人の命なんてどうとも思わない人がいて
それを知りながらも日々の忙しさに追われ 生きてる人もいるんだ
僕には何ができるだろう
困っている人たちに何をすればいいだろう
慌てふためいているのもなんだかかっこわるいからここは知らないふりをしておこう
傍観者たちが 被害者たちを見て かわいそうだという
僕も同じだけど
やっぱりそれだけじゃきっとなんの救いにもならないだろう
世の中は不思議だね
簡単に人の命を奪う人も沢山いるけど
平和を一心に願う人も沢山いるんだ
誰かを守りたいのにそのすべを知らない僕らは何ができる?
この愛を持て余してる日々がもどかしい
数週間経つ今もまだ街の傷も人の傷も癒えてない
あの苦しみを
あの痛みを
まだ背負いながら
生きている
僕は口ばっかで
いつも、口ばっかで
かわいそうとか
不憫とか
いいながら
何もしない
巨大な
何かが起こらないと
何も感じない
テレビやマスコミや
雑誌や新聞の中には
何もありはしないさ
本当の悲しみは人の命を奪うと同時に人の笑顔をさらっていたんだよ
津波は家や思い出や家族をさらっていたけどきっとそれ以上に人の大切な核となる何かをさらっていったんだろう
大破した街並み
残骸の山
泣き崩れる人がテレビに映りそれを真面目な顔しちゃって実況する人がいるって位にしか思えない
僕はただ何もできずにその悲惨な光景に言葉をなくしたよ
頑張りましょう
とか言えないね
本当に頑張るのは
被害者より
傍観者の僕らだ
でも僕は、震災の中で何かを学んだんだ
崩れ行くようなイメージの過去を引きずって俯く悲しみのイエスタデイ 忘れない。