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どるとるの部屋


[2721] 青空に浮かぶ雲のようなランナー
詩人:どるとる [投票][編集]


回周遅れのランナー
最下位を走ってるのに なぜか余裕な顔
単に馬鹿なのか
何か策があるのか
わからないランナーは今日も一番後ろで笑ってる

人生はいつでも競争事 少しでも気を抜いたら すぐに抜かれる

彼はそんなこと考えない
人生はいつでも楽しむものさと
自由な風に吹かれて
豊かな音色を紡ぎ出す愛着あるアコギと戯れて
歌いながら
笑いながら
走り続ける
彼こそ理想のランナー

みんなが必死こいて取り組むことも彼は不器用なのかやる気がないのか
興味も示さず
空を見上げてる

いつか彼が話してくれた
僕は青空が好きなんだ
彼は笑ったよ

一番の称号なんかいらない
いつでも笑えるなら
いつでも幸せなら
それでいいのさ

回周遅れのランナーは歌うように
踊るように
景色に咲いた
花のように
生きると言った

彼は前を向くことしか考えない
人生はいつでも楽しいものさと
自由な思想を広げて
豊かな色彩をかもし出すひと味違う夢を抱きしめて
歌いながら
笑いながら
走り続ける
彼こそ本物のランナー

青空に浮かぶ雲のようなランナー

彼が目指しているのはゴールじゃない
どこまでも終わりのない明日なんだ

笑っちゃうよね
でも素晴らしい
彼は素晴らしい

一番後ろを走りながらも気持ちだけは僕らの何万キロ先を走ってるんだね

僕の理想は彼のようなランナー

青空に浮かぶ雲のようなランナー。

2011/04/16 (Sat)

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