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どるとるの部屋


[2748] 幸せの値打ち
詩人:どるとる [投票][得票][編集]


何も大したことなかった日も ため息つく前にさ 考えてみてごらん 今の君を
目の前のごちそうをたらふく平らげて満足している顔だけど
心は何ひとつ変わらないまま 空腹のままだよ

特別な事なんか何も起こらなくてもいい
ただ朝が来て遊ぶなり仕事するなりして いつの間にか夜になって 1日が無事に終わればいい
元気な声で誰かにただいま言えたらそれでいい

僕は何か 大切なこといつの間にか見失っていたかもしれない
それはどこにでもあるけどなくしやすいものなのさ
あるべき僕らの姿とはかけ離れた
欲望で腹を満たすだけの日々

それを幸せと呼ぶのかは僕にもわからないけど

きっとお金や宝石には加算できない幸せがあるから

あなたが浮かべるその笑顔
あなたが誰かに捧げてるぬくもりや優しさ
見返りなどは望まないその汚れのない瞳で幸せなどは簡単にこの手の中さ
腹は膨れ
心は穏やかだ

もともと値打ちなどないものだけど
お金じゃとても買えないものだから
僕はなくしたくない
これからも抱きしめていたい

あなたの笑顔
優しさ、ぬくもり
その果てしない愛を
値段などつけようもないその命を

僕は抱きしめていたい。

2011/04/23 (Sat)

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