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どるとるの部屋


[2752] 一杯の珈琲
詩人:どるとる [投票][編集]


今日も色んな事がありました
悲しかった事
嬉しかった事

あっという間に
時間は流れて
気づいたら
もう夜でした

こんな風に
いつか 僕は
全ての朝と夜を
使い果たして
死んでしまうのかな

それならばもう少し
笑っていたいよ
できるだけ長い間
生きて 笑いたいよ

あっけない
1日の終わりに
僕は
なにをするでもなく
ぼんやりしていた

また明日から 長い長い一週間が始まる
けれどなんだか味気ないまま いつも終わる休日
切なさだけを残して

こんな風に
すぐに みんな
全ての夜と朝を使い果たして
天に召されてゆくのかな

世界中の人たちが笑顔で今日を生きれますように
おそれながら僕は願います
誰もが抱えてるこの言いようもない切なさを僕も痛いほど感じているから
一杯の珈琲を残らず
飲み干すまでのこの時間を僕は味わうことができるかな

気づけば半分近く飲んでいた珈琲がほら
少しずつ少しずつ
まろやかな味になる

通り過ぎてゆく 思い出 遠ざかってゆく記憶 切なさがにじみ出る
涙が止まらない
真夜中 枕に顔をうずめて

あっという間に時間は流れて僕はもう大人になっていた

こんな風に
いつか 僕は
全ての朝と夜を
使い果たして
死んでしまうのかな

それならばもう少し
笑っていたいよ
できるだけ長い間
生きて 笑いたいよ

あっけない
1日の終わりに
僕は
なにをするでもなく
ぼんやりしていた

泣き止んだころ
カーテン開ければ
やさしく笑ってる
僕の顔が窓に映る

さあ明日も頑張ろう。

2011/04/24 (Sun)

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