詩人:どるとる | [投票][編集] |
戯れ言のような僕の言い訳が見苦しく吐き出された夜に
神様は天罰さえ与えなかった そのかわりさびしさはそのままだった
めずらしく酔いつぶれた夜は 愚痴ばかりが口をついて出る
涙とため息のあいだに
アパートの一室にて昨夜未明 首吊り死体で発見された○○県の某
ラジオから流れたそんな悲しいニュースを聞いたらなんだか他人ごとじゃないような気がしてさ
明日にはそれが自分になるような気がしてさ 心もとなかったんだよ
だから涙は死なないことにしたんだ
結局どんなに悲しくても命投げ出すほどじゃないって思うから まだ僕は無傷で時々笑って時々は泣いて こんなふうにたまには悪酔いしてる
自殺未遂もできないくせに死にたがりやの僕です
結局一年、また一年
歳をとるばかりさ
一向に死に神は 僕の部屋には来ない
簡単に死にたがる僕の意思は脆いから
気分はいつでも変われる
死ぬことと生きること
どちらがどれだけ
楽だろう?
考えれば考えるほど
落ち込んでしまうね
アパートで昨夜死んだあの人は なぜ死んでしまったんだろう?
命投げ出すほど悲しかったなら 僕はその人に会わせる顔はない。