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どるとるの部屋


[2760] 自殺未遂もできないくせに死にたがりや
詩人:どるとる [投票][編集]


戯れ言のような僕の言い訳が見苦しく吐き出された夜に
神様は天罰さえ与えなかった そのかわりさびしさはそのままだった

めずらしく酔いつぶれた夜は 愚痴ばかりが口をついて出る
涙とため息のあいだに

アパートの一室にて昨夜未明 首吊り死体で発見された○○県の某
ラジオから流れたそんな悲しいニュースを聞いたらなんだか他人ごとじゃないような気がしてさ
明日にはそれが自分になるような気がしてさ 心もとなかったんだよ
だから涙は死なないことにしたんだ


結局どんなに悲しくても命投げ出すほどじゃないって思うから まだ僕は無傷で時々笑って時々は泣いて こんなふうにたまには悪酔いしてる

自殺未遂もできないくせに死にたがりやの僕です

結局一年、また一年
歳をとるばかりさ

一向に死に神は 僕の部屋には来ない

簡単に死にたがる僕の意思は脆いから
気分はいつでも変われる

死ぬことと生きること
どちらがどれだけ
楽だろう?
考えれば考えるほど
落ち込んでしまうね

アパートで昨夜死んだあの人は なぜ死んでしまったんだろう?

命投げ出すほど悲しかったなら 僕はその人に会わせる顔はない。

2011/04/26 (Tue)

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