ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > ぐるぐる

どるとるの部屋


[2793] ぐるぐる
詩人:どるとる [投票][編集]


不安という名前のモザイクが希望を覆い隠して明日が見えないでいるよ
必死で生活にすがりついていつ爆発するかわからない爆弾抱えてる
自己主張をしろと言いながらも 余計なことだけはするなという大人たちの勝手な矛盾に僕らはいつもされるがまま振り回されている

吹き荒れる理不尽で横暴な風に今日も 僕たちはただ「はい」と頷くだけで立場のない僕たちに反論なんてできるわけもない
鏡に映った自分の姿が時に醜く映るよ
でもその自分も自分である事を認められたら
少しは楽になれるかな?明日が見えるのかな?

もうひとりの僕が僕に言うよ もうそんなに生きるのが嫌ならば 死んでしまえばいいじゃないか?って
でも僕はその声を無視してまだ ここで
生きているよ
泣きながらも
毎日、生きているよ

通りすがりの人が
背中向けたまま
僕に投げつけた言葉
「言われた事だけやっておけばとりあえず首は繋がるよ…」
本当にそれでいいんだろうか

何かがおかしいな
何かが変なんだよ
この世界は
この世界は

人は誰も胸の中にもうひとりの自分を飼っているんだ
その自分は強い自分だったり弱い自分だったりするんだ
あなたの中にももうひとりの自分は確実に存在しているんだよ
ふとしたときにその自分があらわれて僕に向かって言うんだよ
「みんな死ねばいい」とか「世界が終わればいい」とか軽々しく 簡単に

生きている事がすごく楽しい時もあるし
すごく嫌な時もある
僕の中にも沢山矛盾があるじゃないか
他人ばかり世の中ばかり責められない
僕らは常に光と影の真ん中で生きている中途半端な存在なんだから
もうひとりの僕が言うよ
「頑張るのもいいけど限度を弁えて頑張れと」
めずらしく優しい自分と出会えたから僕はもしかしたらここにいられるのかもしれないんだ

あなたは幸せですか?
僕の頭の中でまわりまわる言葉の渦 ぐるぐるとまわる。

2011/05/03 (Tue)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -