詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕がもしも明日死んだら 一体誰が悲しんでくれるだろうか
事故で死ぬにしても
誰かに命を奪われるにしても 自分で命を絶つにしても きっとあなたの命はあなただけのものじゃないから 誰かしらは悲しんでくれるね
残された人たちの心に悲しみの花だけを残して
あなたは死んでゆくのかい?
涙がたくさん流れた
あなたのお葬式であなたが望んでいた最終回が来ましたよ
僕は歌おう 黒い賛美歌を 手向けに彼岸花を添えて 天国のあなたに届けたい この歌声を
さよなら 愛すべき友達よ
僕は悲しいよ
あなたが望んだ
死は悲しすぎて
鎌鼬のように
あなたの周りにいる人たちを容赦なく傷つけたから
夏の暑い日 あなたのお墓参り あなたが好きだった 花を生けましょう
あなたが生きていた頃は楽しかったのに
どうして あなたは
ここにいないのですか?短絡的な質問だね
道端で野垂れ死んでる 獣は腐臭を放ち
アスファルトにシミを残す あなたが残すのは悲しみだけじゃないか? 日記には悲痛な言葉が赤裸々に綴られていたけど
あなたが迎えた最終回は あなたの死を持って閉幕と相成ります
暑苦しい夏の日に照り返す陽射しに あなたの幻が無理に笑っていた
死んでも ぎこちない笑顔をするんだね
でも今はあなたがいないことがとてもさみしくてたまらないよ
できるなら
捧げたかった
この愛を
この身体を
あなただけに
早すぎる最終回が
僕からヒロインを
奪っていった
物語はされど続く
不似合いな主人公だけを残したまま。