ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 真夏の蝶

どるとるの部屋


[2817] 真夏の蝶
詩人:どるとる [投票][編集]


雑踏の中に投げた救いの声はあっという間に たくさんの足音にかき消された
そこで何をすべきなのか そこで何がわかるというのか わからないけどここにいるよ

立っているだけで めまいを起こして 狂ってしまいそうな夏の陽射しにうたれながら 僕らは世の中に潤いを信じたんだ

疑いもなく ただ そこにいるよ あなたがもしも僕を信じてくれるならば
言葉になどならない 僕から君へのメッセージ
真夏の青空の彼方へ飛び立った蝶
行き先はわからない
それでもあなたはそこで僕を見守っていてね

灼熱の十字路(クロスロード)
東京シティ
緑に囲まれた田舎の古き良き夏
ばあちゃんの育てた野菜にかぶりつく
川で釣り三昧
幼き頃の夏休み
毎日が本当にスペシャルだったんだ

さなぎから孵った
蝶は青空の中を
自由に飛び交う
成虫 もう子供じゃない

さあ 夏はそこまで来ている

真夏の蝶よ 鱗粉を撒き散らしながら
僕らの夏はここから始まる。

2011/05/08 (Sun)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -