詩人:どるとる | [投票][編集] |
独りさみしく独り言つぶやく 部屋の中
誰も信じられず
何も信じられず
独り 空想の中にいるよ
僕に厳しくあたる人
僕を適当にあしらう人
傍観者も加害者もみんな消えちまえ
風の中に
そんな気持ちが
ふいにあふれて
なんだか闇の中に
飲み込まれてしまいそうでこわくなったんだ
悪魔に手を貸すような
天使を裏切って
悪魔に忠誠誓うような
孤独の宇宙は広がる
孤独な人の胸の中
言いたいことはあっても誰にも言えないまま だんだん宇宙は広がり やがて僕を飲み込んでしまう
孤独に飲み込まれたらそれこそおしまいさ
でもいくつになっても僕のさびしさは果てしない
まるで宇宙のよう
「悲しいよ
こうなんだよ
だから悲しいんだよ
助けてよ
理由さえ聞かずに
ただ抱きしめてくれる人がいればいいな
ぬくもりが足らない
愛情が足りない
ため息が増えてく
歳ばかりとってく
カレンダーはめくられてやがて気づけば5月さ
宇宙はまだ僕を野放しにしたまま
最後の最後の楽しみにまわしたよ
孤独の宇宙はそれでも限界を知らずに
広がり続ける
まるで宇宙のように
はじまりも終わりもなく僕はただふっと現れふっと消えてくもやのような命を
ただもてあましてる
それこそ宇宙のような暗い部屋の片隅で
卑屈や人の悪口ばかりこぼして
宇宙を自ら広げている
それでも自分が 悲しくて たまらない
それでも自分がかわいそうで仕方ない
希望など見えない
もはや見る気もない
孤独の宇宙はただ 広がり続ける
僕は知らんふりで
カーペットとにらめっこ
朽ちた壁とにらめっこ
安いたばこをふかして。