詩人:どるとる | [投票][編集] |
嘘でごまかした涙はもう数え切れないほど この胸にあふれている
日常という劇が閉幕を迎える頃
心地よい黄昏が空をオレンジ色に染め上げる
ごめんなさい 嘘でした あなたに浮かべた笑顔も愛も全て
本当はあなたなんて嫌いなんだよ
愛すべき人はあなただけ
いくつもの嘘の中に
光り輝く 真実があること あなたは知ってるの? 暴き出したその真実を素直に疑うことなく信じられたなら 僕らの明日はきっと素敵に輝くから
眠れない夜は夜空の海に貝殻をまき散らして 退屈をしのごう
自由という形だけの時間の中で狭すぎる世界で 僕らは途切れ途切れの会話を繋ぐ
嘘だったはずの愛や笑顔さえも あなたが優しく包み込めば
昨日の憎しみも記憶の中の傷跡も全て愛せるような気がするから どうかこのままあなたの優しさに身をゆだねて 眠り続けたい ずっと
絶え間ない人の中に
あなただけが僕に優しくしてくれた
思えば理由なんて単純だったね でも これだけ人がいるのに
何か大切な気持ち忘れている人ばかりでみんな嘘つきばかりさ
あなたはそんな日々を生きてても 変わらずいつものあなたのまま 僕の隣で幸せそうな笑顔を浮かべてる
汗ばんだ身体を
シャワーにくぐらせて
心も身体も綺麗になったら
強がりはもう言わない
弱い僕も見せるから
あなたの心も見せてね
時には 僕があなたの眠れぬ夜を慰めたいから
どうか神様僕なんかどうだっていいから
あの人の願い事
叶えてください
全て、嘘さ
夢から覚めればひとり僕を愛してくれる人など居ない
あなたのことが今誰より好きなのに
夢の中だけの恋人さ
ハッピーかい?
幕が上がれば
僕のひとり芝居がまた始まる
聞こえるはずもない拍手に迎えられて
嘘の歓声に包まれて。