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どるとるの部屋


[288] きょうもあしたも
詩人:どるとる [投票][編集]


あきらめの早さは天下一品さ
飽きの早さも天下一品さ
すぐに泣いてしまうしねすぐに心がしぼんでしまうんだ

どうせ明日も今日と同じで悲しいだけの日だろう
ならばここらで終わらせてしまってもいいくらいだとも思う
だけれどまだ何かやれる気もする
この不思議な感覚は明日もあるだろうか
そして僕を引き留めるかなあ

夕暮れの空の下で
へたくそな口笛を吹き鳴らして歩いてゆくのさ ひとりきり

茜色に染まった空の下を僕は生きていこう
いつまでも続いてくこの道がやがて自分にとって光り輝くものに思えるように
僕は明日また明日と生きていこう

たとえ今日がどんなに涙で濡れてしまっても僕は生きていこう

明日は大丈夫さ
きっとなにがあっても生きていればね笑えるから 笑えるから
いいことあるから

だから明日も生きて行こう

今日も明日も僕の存在が当たり前なものであるように

へたくそな口笛が
暮れかかった空に
切なく 響いたら
僕は家に帰るよ
明日の自分へと向かって僕は夜に傾いていく時のすべり台に乗り込むさ
さあ 少しずつすべっていこう
こわくないさ

明日までさあ行こう行こう
今日も明日も僕のへたくそな口笛吹くために
そんな馬鹿らしい理由でもいいじゃないか
生きる理由今は見つからないなら僕は口笛吹くために生きるんだ
明日も明日も。

2009/10/11 (Sun)

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