詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
今の時代遠くに居ながら 他人と会話がいつでもできる
形様々色とりどりの携帯電話がある
現実の友達などいなくても
ネットの中で会話のやりとりができる
チャットもある
ゲームだってひとりでコンピューターを相手に対戦できる
便利なものにうずもれて大切な何かが
失われてるような気がするこの時代を嘆いても
それが時代だと 割りきるしかないよね
歩くスピードの速い時代の後ろ姿に追いつけず だんだん置いてゆかれる人が言うよ 『そんなものなくてもどうにでも生きられる』
コミュニケーションがなくなりつつある日々に 面と向かって話すこともいずれなくなってしまうような気がするよ
どれだけ時代を嘆いても きっと時代は進むだけで 後退することはないだろう
だからついて行ける人もいれば置いてゆかれる人もいるんだ
だけど大切なのは
いつだって 発展しすぎた時代から外れた場所にある
便利じゃなくても
あるもので十分楽しめていたような そんな時代
昔と今じゃずいぶん変わってしまったよと 僕の親もおばあちゃんもおじいちゃんも言うよ
昔じゃ遊ぶって言ったら 外で駆けずり回るのに今じゃ遊ぶって言っても部屋の中でゲーム
なんだかさびしい時代だと口々に言う人がいるのさ
僕もそう思った
でも時代は進むんだ
戻ることはないよ
便利になればなるほど人々の手間はなくなってゆくだろう
でもそれが本当に良いことなのかはわからない
苦労しても手間がかかってもそれが当たり前だった昔を知ってる人は言うよ
『時代は進みすぎた
私らには逆に生きづらい』
僕は黙ってることしか出来なかったよ
それも時代 しょうがない それもまた正しい答え
でもだからこそ 変わらない何かがある
それもまたひとつの答え
どんなに時代が進んでも変わっちゃいけない何かがある
僕は知ったんだ
それは新しい物の中にうずもれてる 笑顔や涙。