詩人:どるとる | [投票][編集] |
助けてという声を聞けばすぐにやって来る特撮の正義のヒーローのように
あなたが困っているとき すぐに駆けつけて 慰めたり 笑わせたりしてあげる
でもテレビの中の
ヒーローのようにはいかないね
だけれど僕は僕なりにあなたのヒーローになりたいんだよ
不器用な僕だけど
君だけのヒーローになりたくて
だから 今日もちゃちなプライドぶら下げて 生きてる
勇気というマントひるがえして お決まりのポーズで あらわれる 世界でいちばん頼りないヒーロー
夜の隙間から ぬっとあらわれる おかしなヒーロー
元気ないですか?
何か話しませんか?
お茶などいかがですか?
この世の中は生きてるだけで沢山の涙流しちまうから
だからせめて 大好きな人と二人で楽しい時を過ごしたい
たとえば情けなくても自分を世界で誰より愛してくれる
そんな人と一緒にいられるなら幸せになれるから
君だけのヒーローになってもいいですか?
そのかわり特別なことは何もできないけど いいですか?
あなたが悲しいとき
傍にいて
あなたが切ないとき
あなたがさびしいとき
やっぱり傍にいて
君だけのヒーローでいてあげるから
ひとりじゃとてもやり過ごせない夜には
僕の名前を呼んでおくれ すぐに駆けつけて 慰めたり 笑わせたり してあげる
今日もあなたの傍で
ヒーロー気取りで
ブイサイン
その姿こそ情けないけど とてもかっこよくないかい?
あなたを苦しめる全ての悲しみから 守るため 馳せ参じます
君だけのヒーロー!