詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
さよなら さよなら
ああ 今日も あっという間に終わるんだねベイベー
雲の流れが変わっても 青空が見えない日でも 1日の終わりってなんだか切ないね
今日笑っていた人も 今日泣いていた人も
みんなに等しく訪れる今日との別れ
気づけばほらもうぼーっとしてる間に夜になりました
残業してるサラリーマンのお父さんも
部活で遅くに帰る学生も
多分みんながみんな
同じ理由でそれぞれの家に帰るよ
さびしい帰り道を独りきり歩いてる人も
友達や恋人と話しながら 楽しく帰る人も
疲れ果てて 重たい足取りで帰るサラリーマンも 酔っ払って千鳥足で帰るお父さんもみんな みんな
ただいまを届けるために帰るのさ
横を向きゃ何もない道にぽつんとある小さな居酒屋 輝くネオン街 様々な欲望かき分け 玄関のドアを開けて ただいま言うサラリーマンもいるだろう
僕はとても元気にはただいま言えないけど小さな声でもいいからただいま言うよ
だから今日もただいまを届けるために 僕は帰る
帰り路に 見えない足跡をつけて 猫背で玄関開けるけど ただいまって言ったら
ああ おかえりと言ってくれる人がいる幸せ 感じながら 抱きしめながら
今日も帰るよ
ただ 単純にただいまを届けるために 誰かの心のポストにただいまっていう短い言葉を手紙のように そっと確かに届けるんだ
ただその二つの言葉を交わしあえただけで 僕の1日はほんとうの終わりを迎えるんだ
とてもありふれた会話だね
でもなんて幸せになれる呪文だろう
今日も誰かが誰かに
君も僕もあなたも
みんなが言う人にも言われる人にもなるだろう
僕はただいまを持ち帰る人
そしておかえりを受け取る人
だから今日もただいまを届けるために
まっすぐレッツゴーマイスイートホーム。