詩人:どるとる | [投票][編集] |
思わず ついて出る『よいしょ』って声が
自分が歳をとったことを感じさせる
白髪がまた増えた
おばあちゃん
おじいちゃん
二人はそれでも幸せそうに
何十年もの歳月を背負い今日もやさしく笑う
そこにいるのがもう当たり前になってる
だけれど気づけばあなたがいないとなんだかさびしいよ
ずっと一緒に生きてきたから 今さらラブソングも何もないけど あなたに一言だけ言えるなら
愛してるを届けたい
あの頃と何ひとつ色あせていない思いを
しわくちゃのこの手の中であたためていたから 抱きしめられるよ 何歳になっても
二人の心は歳をとらない おじいちゃんでもおばあちゃんでも歌えるラブソングがある
朝起きて 畑仕事をして少し休んで
夕方までまた畑仕事して 腹がすいたらおばあちゃんの夕飯食べて 夜は明日のために早寝して それがいつからか長生きの秘訣になりました
我が家秘伝の梅干しみたいなしわくちゃのラブソング
少ししわがれた声で歌うから
聴いてね
うまくは歌えないかもしれないけれど
銀色に輝く 僕のこの歌声はあなたの胸にちゃんと届いてるかい?
名づけるなら シルバーラブソング
若さのかわりに
やさしさを込めました。