詩人:どるとる | [投票][編集] |
目の見えない人間には昼も夜も関係ないんだよ
友達は言った
サングラス越しの閉じたまぶた 悲しそうに俯いた
僕は何も言葉をかけられずにあなたを見つめていた
何も見えないその瞳に映る闇に問うよ その眼差しよ その切なさよ 燃えるような悲しみよ 黄昏の海に沈む 夕日に僕は涙を流す
さよなら
さよなら
夏の道に
のびた影は消え
闇の中で
夜明けが朝を待つ
猫は細目を開けて
瑠璃色の夢を見る
全ての光が途絶え
この街に光が
もどる時人は目を覚ます
でもあなたの瞳にはあの太陽の光さえ映らない
でもあなたの心の中に朝はやって来る
朝をしらない瞳に
また今日も
朝は静かに訪れる。