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どるとるの部屋


[3170] まわる地球
詩人:どるとる [投票][編集]


今日もどこかで誰かが生まれてる
それを祝う誰かがいて それを盛り上げる誰かがいて 幸せがあふれるよ

でも同じ地球の中で
同じ日付に誰かが死んでる
それを悲しむ誰かがいて その人を送り出す人の目に光る涙
悲しみがあふれるよ

悲しいこととうれしいことが同時に起きることもある
今君は泣いてる?
笑ってる?

まわる地球の片隅で
今日も誰かが生まれ
誰かが死ぬこともある それは仕方ないことだ

せめてその事実が僕に関係ないなら 精一杯自分の喜びに笑うことだ 笑うことだ

さあ 運命という船に運ばれて僕らはやってきたように またその船で旅立つ日が来る みんな同じだ

目の前の悲しみに気づいたら 悲しくて悲しくていられないね
でもそれが自分とは関係ないことなら せめて 自分の喜びに笑うことだ 笑うことだ
一番それが大事なんだ

まわる地球の片隅で
今日も誰かの笑い声が聞こえて その片隅で誰かの泣き声が聞こえる

せめて今日という1日があなたにとって素晴らしい日であるよう願う

まわる地球の片隅で
離れ離れの笑顔と涙が 重なり合うようにして 少しの時のズレもなく 同じ時間の中 出会うことはなくても 知っている僕らは目の前の現実にただ泣いたり 笑ったりするだけ それが全て

今日も誰かが生まれる
でもどこかで笑えないような悲しみが誰かの頬に光る

それでもまわる地球のように 僕も 自分の現実を受け入れて
地球がまわるように
地球がまわるように
きれいに笑おう
嘘をつかずに笑おう

青い地球のように
ただその青さをごまかさず そのままの青さで生きよう。

2011/08/16 (Tue)

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