詩人:どるとる | [投票][編集] |
恋のはじまりの季節は
雪に閉ざされて
何も見えなかった
ただ互いのぬくもりを感じあうことで
まだ知らない
お互いのことを
言葉じゃない
何かで 分かち合おうとしていた
人に愛されていること
人を愛しているということ
時々歯車が狂ったようにすれ違う時
お互いの大切さを知り 自分の愚かさをかいま見る
僕のわがままを聞いてくれるなら
僕は夜となく昼となく君に愛の言葉をささやこう
抱きしめている
確かな自信と
愛されているという不思議な安らぎの中で見つけた光
それが愛です
夢や希望に満ちた未来を想像していた
白いウェディングドレスに身を包んだ君の薬指に輝く 指輪とか
でもなぜか二人は時間を重ねても 重ねても 時間が経つたびに離れていった
背中あわせの恋の終わりはお互いの素直になれない弱さが 招いた 結末なのか
抱きしめていた
ぬくもりだけがまだ君を愛していた頃の僕を思い出せるただひとつの鍵だった
抱きしめていた
僕の自信は
幻でほんとうは愛されてばかりだった
愛されていることの喜びもその素晴らしさも気づけなかったのは君じゃなく僕の方だったんだね
愛しているという
ただそれだけの自信を得るために君を愛していたのかな
目を閉じればまだ君の優しい声が聞こえる こんなばかな僕でさえも愛してくれた君のその優しさこそが本当の愛だったんだね
その優しさこそが僕を悲しみから守っていたんだね
もうすぐ訪れる
秋の季節には
あの懐かしい
君と歩いた
紅葉通りを
鮮やかに染めるだろう
そして今頃 君のこと心から愛していた自分に気づくんだ
風が少しだけ 君の香りを はこんできたよ
頬を流れる一筋の涙
エンドロールに降り積もる淡雪
センチメンタルラブストーリー。