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どるとるの部屋


[3263] はじまりの日
詩人:どるとる [投票][編集]


人は今日も命を奪い奪われて その片隅で愛し合う人もいるのさ

笑顔と涙 憎しみと愛しさ すべてがもつれ合うように絶えず光と影が交差するこの世界

戦争の引き金を引くのはいつでもわがままな大人の欲にまみれた身勝手な行い

ただ みんなが幸せでいられる明日を願って 生きていればいいのに
どうして僕らは必要以上のものを欲しがるのかな

有り余るほどの札束に埋もれる幸せと
ありふれた毎日を秤にかけたってどちらが大切なのかなんて
わかりきっているのに

今日と明日が入れ替わる 月が昇れば太陽が沈むように ほらまた誰かの命に定められた寿命が訪れて
誰かの命がふたたびあらわれることのない世界へ消える
そんな宿命にも似た運命の前に僕らの明日に影が差し込むけれど それでも生き続けることが僕にできるたったひとつの事だから
夜を越えて
朝にたどり着き
僕だけのあしたを
抱きしめるんだ
それぞれのあしたを
受け止めるんだ

また ふたたび 笑えるように
悲しみさえ 容赦なく降り注ぐこの世界で
かけがえのない喜びを 勝ち取ることの素晴らしさを知っているなら 生きることを心から幸せに思えるだろう

さあ 僕らが行くべき場所は終わりではなく いつだって笑顔にあふれた はじまりの日

踏み出せば ほら
君の顔に 笑顔が咲いた

幸せだって 迷わずに言えるはず。

2011/09/22 (Thu)

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