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どるとるの部屋


[3299] 流れ者ブルース
詩人:どるとる [投票][編集]


流行り廃りも めまぐるしい 時代の流れに逆らうように
僕は僕という
ただひとりの旅人を
いつまでも
気取ってるさ

空っ風が吹く広い広いこの大地を
身ひとつで歩く
カバンにゃ希望を腐るほど詰め込んで
ぶっ壊れたエンジン
使い物にならない
プライド
抱え込むだけ抱え込んだら ため息を飲み込んで 歩き出して行くんだ

時代の流れに逆らうように
僕はいつでも自由に生きたい

僕の求める世界を 追いかけて行くんだ

僕は所詮 時代からはじかれた流れ者に相違ないんだ
でもそれでいい
そうではなくては
はじまらない

旅人を気取るなら
流れ者でなくてははじまらない

流れ者よ いつまでも
自由なその身ひとつで歩いて 歩いて行け
誰になんて言われたって構いやしないさ
突っ走れ おまえだけが通ることを許された輝かんばかりの美しきマイウェイ

流れ者 口笛 吹いて
黄昏の中 沈む夕日を今日も見送る

流れ者の哀れむように1日を見送るその優しき瞳が何をとらえたかは 誰ひとりわかりゃしない
痛みも悲しみも…

世の中で通じてる正しいことのすべては結局人が作り出したもの 自由とは本来人の中にあり正しさとは本来人それぞれの自由な解釈にゆだねられてるはずだから
正しさなんて 誰にもきめられはしないものなのかもしれない
だから過ちも 罪も 裁きも 法律やルールの目の前じゃつまらねえ作り物の正しさに屈服せざるをおえず 僕らは苦虫を噛む

流れ者は 孤独者
自由をただ求めるだけの無害な優しき旅人

嫌われ者のヒーロー
着飾ってみりゃ なんてうさん臭いのかな
でも魂の歌はやまない

自由を求める人にだけ 聞こえる 歌声だ

ほらね 本当の正しさを示せって問いかけにすらこたえられないさ

結局は僕らは作り出されたルールの上で不満げに踊る ダンサーも同じ

マニュアルに沿って
生きる馬鹿さ加減に反吐が出らあ。

2011/10/01 (Sat)

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