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どるとるの部屋


[3314] 冬のラブストーリー
詩人:どるとる [投票][編集]


どうして君だけしか見えない
愛しくて愛しくて
張り裂けそうさ
こんな気持ちになったのははじめてだよ

何もできない 僕だけど君を永久に愛することだけはできそうさ

ずっと傍にいておくれ
死ぬまでの長い長い時間の中
笑ったり泣いたり
めくるめくストーリー ページを操るように日々が過ぎていけばいくほど ふたりの距離は縮まって
やがて ひとつになれるから

時間は雪のようだね
あっという間に溶けるように 過ぎてゆく
切なくて仕方ない

でも君を愛すには時間が必要だ
変わらないことが時には幸せだってこと
教えたいんだ

降り止まない雪が ふたりの瞳の中で ただ静かに音もなく 降り続いているよ
ただずっとそんな景色を眺めていた夜
いつの間にか
寒さも忘れ
ふたりだけの時間の中
見つめ合っていた

白い雪のような 君の頬に流れた涙を僕がそっと拭って 口づけをひとつ 捧げたよ

愛しくて愛しくて
たまらないんだ
何もできないかもしれないけど死ぬまで傍にいるから
さびしくさせないから
どうかこの愛しさがずっとさめてしまわないように
今日という日を忘れないよ

白い雪がつれてきた
淡い冬のラブストーリー まだ始まったばかり

プレゼントも
ケーキも要らない
君だけが僕のすべて
嘘偽りなく
そう言える

何もかもが
透き通る
凍てつく冬の夜

素直な気持ちだけが
あらわになり
君に届いた
見えないプレゼント
そっとフォーユー。

2011/10/09 (Sun)

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