詩人:どるとる | [投票][編集] |
この世界で あとどれだけ 笑えるだろう
この世界で あとどれだけ 泣くんだろう
この世界で あとどれだけ 生きれるだろう
この世界で あとどれだけ 人を愛しまた人に愛されるんだろう
この世界で あとどれだけ 人を傷つけまた人な傷つけられるんだろう
耳鳴りのように聞こえる 心に流れ込むリズム
愛してるよ
憎いよ
似て非なる
そのふたつの言葉は
非対称のようで
対照的なものなんだろう
破滅のリズムを奏でながら また今日が断末魔ひとつあげずに
消えてゆく 消えてゆく
そしてまた気づけば水面から這い出るように 新しい今日がいつの間にかそこにある
あの太陽は 昨日と同じ太陽なのかな
それを証明するものもなく それを疑えるものもなく
ただ 信じるのみ
僕は 無意味じゃない
意味があるから ここにいる 例えばそんな ベクトルを 掲げて
今日も ただ あなたという人はあなたという人のまま
笑い そして 泣くのだろう
僕も同じさ なんの違いもないさ
そこにある 花が 学名だとかの呼び名もなくなったら ただの花としかいいようがないように
僕は生まれたときから本当はこれといった確かな名前もなく
自分が誰で自分が何者なのかすら わからなかったように
僕は僕であなたはあなたであるように
呼び名がなくてはまともに生きれないので 名前をつけられて花だとか獣だとかじゃなく その人だけの呼び名である固有名詞をつけられたんだよ
そして僕は僕から
色と形を持った
立体的な僕になった
破滅のリズムを奏でながら 今日も 今日が消えて そしてまた新しい今日になる
あらわれては消えてゆくあの太陽は名前もなく ただ いつまでも太陽のままだけど あの太陽はひとつだから太陽でいいんだよ
そんな答えに 落ち着いた夕暮れ
もうすぐ日が暮れる
そして夜の支配者がほら お出ましだ
あんなに輝いて。