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どるとるの部屋


[3359] 恋のコーンポタージュ
詩人:どるとる [投票][編集]


自販機のコーンポタージュが 出始めたらもう冬の季節だね

あたたかいほうのボタンを押して
熱い 熱いって お手玉しながら 僕は君にコーンポタージュを渡すんだ

熱いから気をつけてって言ってるそばから 慌てて飲む君の熱いっ!っていう顔がなんだか愛おしくて抱きしめたくなるんだ

冬はコーンポタージュとともにやってくるといっても言い過ぎじゃない
くだらないけれどさ
僕は冬といえば何よりもまず先に コーンポタージュが思い浮かぶんだ

そしてまた 時が流れて 僕ら歳を重ねたとき またコーンポタージュを買って 二人で飲もう
あの頃と少しも変わらない気持ちで
いい歳のとり方をしようね

そして コーンポタージュが飲みたくなる寒い夜に 僕は君と二人 あの頃のように
手をつなぎ 寄り添い コーンポタージュを買いに行くよ
思い出を 見に行くように

恋のコーンポタージュ。

2011/11/10 (Thu)

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