詩人:どるとる | [投票][編集] |
自販機のコーンポタージュが 出始めたらもう冬の季節だね
あたたかいほうのボタンを押して
熱い 熱いって お手玉しながら 僕は君にコーンポタージュを渡すんだ
熱いから気をつけてって言ってるそばから 慌てて飲む君の熱いっ!っていう顔がなんだか愛おしくて抱きしめたくなるんだ
冬はコーンポタージュとともにやってくるといっても言い過ぎじゃない
くだらないけれどさ
僕は冬といえば何よりもまず先に コーンポタージュが思い浮かぶんだ
そしてまた 時が流れて 僕ら歳を重ねたとき またコーンポタージュを買って 二人で飲もう
あの頃と少しも変わらない気持ちで
いい歳のとり方をしようね
そして コーンポタージュが飲みたくなる寒い夜に 僕は君と二人 あの頃のように
手をつなぎ 寄り添い コーンポタージュを買いに行くよ
思い出を 見に行くように
恋のコーンポタージュ。