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どるとるの部屋


[3385] 幸せの片隅に
詩人:どるとる [投票][編集]


ポケットにさびしさを隠して
必死に涙こらえていた
それでも僕らは背中向けて さよならという言葉を交わして
二度と交わることのない明日へ急ぐんだ

これは 現実だから
痛みも伴うんだ
何度振り返ってみても 思い出の端っこに
冷たい雨が降っている

見えない君の心の中
傷つけた僕はおろかでした
あんなにも愛されて
あんなにも守られていたのにわがままだったね
振り返れば振り返るほど 自分の浅ましさが 罪といっしょにこぼれるよ

抱きしめていた
愛されていた
僕なんかが思うより
ずっと それ以上に
君は必死だった
僕は浮かれていた

永遠であったはずの愛が 壊れた
僕が引き寄せた結末さ

幸せの片隅に
咲いた 過ちという花の棘が 君の心を傷つけてしまった

弁解の余地はなく時は残酷に過ぎ
空隙に降る冷たい雨
ほほを濡らした

夜明けの空に
見つけた太陽の光さえ
僕の心には届かない

電球の切れた蛍光灯のように 真っ暗な胸の内 笑う気にすらならないんだ

さよなら 降るように こぼれ落ちた声は僕に明けない夜を見せている。

2011/11/16 (Wed)

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