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どるとるの部屋


[3532] 君は悪くない
詩人:どるとる [投票][編集]


1日の終わりに重たい瞼を開ければ
やっと行き着いた帰れる時間
ふと見渡せば もう空の彼方夕闇が迫っている
1日、痛い思いもたくさんしてさどれだけ失敗したかわからない
何が そんなにいけないの? そんなに頭ごなしに責めるなよ
誰だって人には言えない悲しみや切なさをひとり抱えてるのだから

それほど誰かが吐き捨てるほど悪くはないさ
こんな当たり前な毎日は紛れもなく幸せなんだろう だけどたまに深く傷ついて 暫く立ち直れない時がある
そんな時だってなんとか自力で這い上がって無理して笑っている

おほめの言葉がほしいわけじゃないのさ
ただ 僕の心の中の散らかりようも理解してほしいのさ

そして夜がまた 僕の住む世界にやって来て
ほらねまた泣きたくなるんだ わけもなくただ 涙がぽろぽろと流れるよ

人を殺めたわけじゃないし
人を騙したわけでもない
そんなに大げさな事じゃないさ
ああ希望など見えるわけもないけど
明日もなんとか 生きれそう
本当はギリギリだけど
頭の良し悪しに関わらず頑張る 君は悪くない

きっと誰かがわかってくれるだろう
きっと誰かしらは愛してくれるだろう

君だけじゃないさ
そんな気持ちを抱えてるのは
だからあんまり
暗くならないで
少しだけ明日を信じて 歩いていくほかないよ

その傷跡にも その頬の涙の痕にもすべて罪はない

泣き止んだあとの心にはなぜかあたたかなやさしさだけが
救いの光のように残っていたんだ

いつも いつも わかってる

誰も悪くない

ああ 生きているから 僕たちは笑うことができる

ああ 悲しいことばかりじゃない 大丈夫、大丈夫

弱さとは また違うさ
泣いても泣いても
気は晴れきれないけれど
お日さまが差すように 希望は 安らかな明日を期待させてくれるね
さあ 無理はせずに
歩いていこう

悪いのは命を投げ出すその愚かしさ。

2011/12/15 (Thu)

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