詩人:どるとる | [投票][編集] |
どうして 人は 争うことでしか分かり合えないんだろう
分かり合うだけなら
いくらだって 方法はあるのにね
カレンダーにおどるたくさんの数字に追われて生きる日々
僕には似合わない
スケジュールはいらない
心が涙を流すから
やりたいことだけやればいい
好きなことだけすればいい
ああ そんなわがまますらも 言えないけれど せめてもう少し素直に生きたいと思う
心が涙を流すから
心が涙を流すから
ああ街の明かりが
遠く揺らめいて
儚げに 曇る
レストランの
窓際の席で
煙草ふかして
しばらく
ぼんやりしてたよ
あの夜はいまでも
あの夜はいまでも
忘れられないんだな
心が記憶を繋ぐから
心が記憶を離さないから
ああ 明日の天気や
運のなさや
間の悪さ
そんなのくだらない
せめて明日は一度は笑えるように願うだけ
眠れずに過ごす夜観ていたカラーバーのように
それにはなんの意味もない行為だとしても 僕には無意味には思えない 毎日なのだ
心が涙を流したら
心が涙を流したら
立ち止まって深呼吸
迷ったり悩んだりした時には とりあえずあのレストランへ行く
なんとなく
心がちょっとだけ
救われる
心がちょっとだけ
軽くなる
あの夜忘れない
あの夜忘れない
歳を重ねた その歳の数だけ 何かを知って 何かを得たのだろう
でも何かを失ったともいえるね
ああ 今夜は眠ろう
カラーバーは観たくない
カラーバーは観たくない
心が涙を流すから
心が涙を流すから
あの夜を思い出すから
あの夜を思い出すから。