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どるとるの部屋


[3562] まぶたの裏の日常
詩人:どるとる [投票][編集]


きらきらと輝く
まぶたの裏の星座たち

やさしく囁く
愛や 優しさ

暮れゆく街が
夜を 食べたら

何もない
お皿に 明かりが灯る

白いお皿の上には
色がないのに
色鮮やかな僕らが笑い 泣く そんな日々がある

ああ まぶたの裏には今日も 星座が広がる

まぶたを閉じれば 暗闇の中 さみしさを照らすように 輝く星座
輝く星座

お皿の中で 今日もまた朝が 盛り付けられ

また朝は夜な食べられる

腹が減ったら 日は暮れて 夜に 朝は食べられる

そんな繰り返し繰り返す日々の中

まぶたの裏には日常が広がる

人が歩き ただ 生きるため 働く

単純な 日々の中

泣いたり笑ったり
それだけの日々
それだけの日々

死は まだ 先
あなたには あと少し

ああ 僕にはあとどんくらい?

どんくらい歩いたかな

そんなことさえ くだらない

今日もただ生きるだけ

あなたがあなたであるように
僕は僕であるように

理由のないことさ

ああ やさしい言葉の 星が輝く夜に
僕は憎きあいつをうらむため 汚い言葉を言うけれど

どんなに醜くなろうとも 心は いつでも白かった

ああ 理由は多分ない。

2011/12/25 (Sun)

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