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どるとるの部屋


[3598] あした天気になあれ
詩人:どるとる [投票][編集]


心が勝手にしゃべりだす
その時涙は何を語るのか
その時笑顔は何を語るのか
僕らは今日も生きる
喧騒の中 人ごみに紛れるように 見失う
君の足音
耳をすまして 見つけるんだ
あしたの天気を占うように ほらね 靴を飛ばしてみるんだよ
悉く 靴は裏が出て
嘘のように雨が降り出す 傘を差そうにも悲しみを受け流す傘はない
せめてあしたが雨でも 少しだけでいいから
ほんの少し 笑えたら って小さな願いを捧げてる
胸の中 抱えてる たくさんの不安や焦りやいら立ちを 隠すこともなく 隠せるわけもなく涙は素直なまでにこのほほを伝う
時の砂時計 絶えず落ち続ける
旅の途中で
僕はまた 立ち止まり
見上げる 空に何度となく輝くあしたを祈れども たどり着いたあしたという今日には 嘘っぱちの笑顔が咲くだけ
自分に嘘つくくらいなら 責められようとも 泣きたいよ
それでも 恥じらうこの心が憎らしい
ああ あしたこそは晴れるかな
無駄かもしれないけどとりあえずは願うんだよ
あした天気になあれ
ああ 行き場のない悲しみは一体誰が 拭ってくれるというの?
さすらう雲が ちぎれてく
あしたの空に 続く道の果てに 太陽は 昇れども希望は 見えず
ただ どんよりとした不安が どこまでもどこまでも期待を遠ざける。

2012/01/07 (Sat)

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