詩人:どるとる | [投票][編集] |
さよならしたって
またいつか会える
そう信じていれば
散りゆく葉っぱにも
行き場所はある
宛もなく さまよい続ける 旅人たちが
目指す場所は
同じ 土の中さ
大丈夫だよ 季節が過ぎ去ろうと
きっと雨がやむようにたやすいことさ
喜びが君に向かって駈けてくる
サヨナラの輪郭をなぞるように また悲しい記憶を思い出すその時 あなたなら何を思いますか?
サヨナラの輪郭が消えてしまえば 悲しいサヨナラも思い出からも 消してしまえるのに あまりに美しすぎるから
忘れることさえ 心がゆるさない
暮れゆく空に
浮かんだ 鈍色の雲
自由の意味を教えている と同時に自由の悲しさを そっと伝えてる
傘を差して 雨をしのぐように 悲しみからも たやすく 身を守れればいいのに
悲しみが降り出しても 心が濡れないようにすることは できないもんかな
もの思いに ため息ひとつ 憂いを帯びた声が ためらいがちに生まれた
サヨナラの輪郭をなぞるように また悲しい記憶を思い出すその時 あなたなら何を思いますか?
サヨナラの輪郭が消えてしまえば 悲しいサヨナラも思い出からも 消してしまえるのに あまりに美しすぎるから
忘れることさえ 心がゆるさない
悲しみだけが 消えないシミのように
いつまでも 心に 残っている
そんなそんなシーンが 過(よ)ぎる。