詩人:どるとる | [投票][編集] |
枕を濡らして 泣いたあの夜も 遠く 過ぎ去り 僕は大人になった
たくさん 季節を 通り過ぎて 歳ばかり重ねて ここまで来た
そんな気がする
迷いや悩み 尽きそうもない
若さや老いのせいにはできない
大切なのはきっと
何かを忘れないでいること
大人になっても
変わらないものは
変わらないままで
僕は僕にまた
変わっただけ
いつものように
泣いて笑って
たまに苛立って
そんな1日を今日も暮らしていたんだよ
閑古鳥の鳴く街の商店街 過ぎて駅にたどり着いたけど 宛ても決めずに 乗り込んだ電車の中 眺めた空には どこまでも広がる夕焼け空が見えた
ああ 幸せとは そんなありふれた景色の中に あるんだと知った
欲を出せば 泥沼にはまる 無欲じゃ逆につまらない
ほどほどに欲張りで
欲張りもほどほどに
歩いていくのがちょうどいい
吐いて捨てるような
つまらない暮らしの中に いくつもの輝く幸せのかけら 光ってる
枕を濡らして泣いたあの夜がまた 思い出し泣きで 今日の枕を濡らしても
大丈夫、大丈夫
きりもなく言い聞かす僕なのさ
なんの特別なこともない暮らしの中に隠れてる 幸せの意味 その答え 導き出せたら素晴らしい
前だけ見ていたって悲しくなるだけだ
たまには 昔を振り返れ そんなふうに生きたら 楽しいよ
日々の暮らしも どこか輝くさ
変わらぬ暮らしもいいものさ。