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どるとるの部屋


[3677] なにもないところから
詩人:どるとる [投票][編集]


なにもないところから何かが生まれる

なにもないところから僕らが生まれたように

いつの間にか 空の下 ふたつの足で立っていた
いつの間にか 土の上 歩き方を覚えてた

悲しいことも嬉しいこともそんなに大差はない
すべて なにもないところから 流れる涙や笑顔が花や葉っぱになって ほら君の顔に咲くんだよ

なんでもありそうでなにもないこの街の中 なにもないところからまた 何かが生まれ 何かが消えていく
今日も

街の片隅 ポツンと佇み 黄昏れば 街灯がぽつりぽつり ともりはじめるよ
そしてまたなにもないところから 君の笑顔が今 咲くんだよ

泣きたいときさえ泣けない世の中に
溢れる嘘の中 本当の事だけを 僕は大切にしたいだけ

なにもないところから見えない何かが咲いた昨日のように。

2012/02/08 (Wed)

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