詩人:どるとる | [投票][編集] |
平和に見えて
平和には程遠い
この世界
幸福に見えて
幸福とは言い難い
この世界
一部の国ではまだ戦争がつづいている
悲しいだろう 酷いだろう これを平和と呼ぶのなら 嘘つきだね
オブラートで包んだ
薬のようにね
あとで嘘がばれるよ
あとで溶け出すように 平和は平和じゃなくなる
本日も晴天なり
見えてる範囲の空は
見えてる範囲の世界は
ちっぽけな景色
瞳の中に届く範囲の現実
平和は今も檻の中
自由は昔から無い
平和などとほざけば
たちまち嘘つきになるよ
平和などと口走れば
それに見合わぬ誰かがこう言うよ
あなたたちが見てる平和はただの幻
本当の平和ははるか彼方 すべての人が平和になるのが本当の平和
それもわからない人たちが嘯くように叫ぶ平和など貧しい貧しい
いつも 幸せに寝ぼけて笑う人たちの片隅で 戦争の中 なんの罪もない人が犠牲になる
死んでいった人たちの数だけ 僕らの笑顔は さぞ輝くだろう
なんて醜い世界
無知の果てでは
今も平和は夢の話
僕らはおとぎ話の中の登場人物
読み物的な 眼差しで誰かの死さえ軽んじている
ねえ 平和なんて言わないで
誰かの死が無駄になるよ
誰かの命がまるで無意味だよ
僕らも考えなくちゃいけない時だ
単純なのに複雑な
平和という未来に
向かうべく 進め。