詩人:どるとる | [投票][得票][編集] |
どこかの家で時を刻む古時計
もう何十年も動きつづけてる古時計
同じ時間でも違う景色 違う人間模様
映すように 時計は見てきたよ 人の醜さも優しさも
今日も1秒の狂いもなく動きつづけてる古時計
狭い部屋 流れる時間に少しずつ変わる部屋
いろんな人がこの家には住んだ
年寄りや若者外人さんに小さな子供もいたなあ
古時計は見てきたよ
人の笑顔も涙も
古時計は聴いてきたよ
人の悪口も愚痴や優しい言葉も
古時計はどの主人にも似てないけど
何も言わないかわりに今日も一秒の狂いもなく動いてる
古時計はふるいから
いつかは壊れてしまうだろう
それでも死ぬまで
動きつづける
そしてまたこの部屋に新しい人を迎えます
そしてまたこの部屋で新しい人とお話します
次はどんな人なのかな
古時計は悩ましい日々を生きている
時にはからだを拭いてくれるおばあちゃん 時には放っておかれる若いあんちゃん
今日はまた新しい人が来る日です
古時計の恋人を抱えたおじいさんがおばあちゃんと一緒にやって来ました
2つ並んだ古時計
愛し合いながら
いつまでも
暮らしたとさ
暮らしたとさ。