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どるとるの部屋


[3863] 妖の参「見上げ入道」
詩人:どるとる [投票][編集]


山を旅する旅人が岩に腰掛け一休み
ふいに見上げた 山の頂 大きな影が 我ぞ見上げる
世にも不思議
見上げるほどに背が伸びる 果ては空を覆うほど巨大

思い出したる噂のなかに 祝詞にも似た言霊在り

「見上げ入道 見越した」と三べん唱えりゃ忽ちのうちに影消えり

それが世に聞く 妖の大将名高き 見上げ入道。

2012/03/26 (Mon)

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