草木も眠りし江戸の晩 商人、道をたずねし人 笠の下より見えたその顔 大きなひとつ目 ぎょろりとのぞかせ 幼子のようないでたちなれど 身につけしもの異形なる装束なり江戸の人 是をひとつ目小僧と名付けたり。
[前頁] [どるとるの部屋] [次頁]