詩人:どるとる | [投票][編集] |
本当の闇の中では 憎しみさえも優しいよ
本当の闇の中では さみしささえも小さいよ
孤独というのなら 誰にも相手にされない事
だけど僕は少なくとも 本当の孤独というにはあまりに人に愛されている
誰かを憎んだり恨んだり妬んだりするのは 人を気にかけている証拠だよ 人を思わずには生きてはいけない
心の闇を解き放ち
人の命を奪っても
そこには何も生まれない
むなしさだけが残るだけ
心の闇にのみこまれ
人を憎み続けても
前には一歩も進めない
憎むだけで一生が終わってしまうよ
それじゃあまりに悲しすぎるじゃないか
だから、僕らは互いに許し合い 互いの綻びを認め合う
僕は闇を抱えてて
君も闇を抱えてる
誰もが闇を抱えてる
心の闇は晴れないよ
心の闇はぬぐえない
光があればそこに影が生まれるように
善なる感情があればその隣には闇が広がる
それでも僕らは愛し合い
それでも僕らは信じ合い
それでも僕らは手を取り合い
理屈では紐解けない何かを知るのだろう
善悪ばかりが正しさと
履き違えたら機械のように冷たいさ
だから僕らは血の通った危うくて 頼りない感情でもって向き合うんだ
心の闇をさらけ出すとき そこに光を灯すように 必ず誰かの優しさが作用する
気づけば涙を流してる
優しい自分がそこにいる。