ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 穴の空いた靴下を履いて

どるとるの部屋


[3939] 穴の空いた靴下を履いて
詩人:どるとる [投票][編集]


穴の空いた靴下を履いて 僕は歩き出す
不器用なところがなぜか微笑ましいね

他人の痛みがさもわかっているように
自分のことのように心配している 僕は
おせっかいなのかな
でも君が心配なんだ

近づくたび 離れていく そんな毎日だけど
今日も 知らず知らず君を傷つけたけど

僕には穴のない靴下は履けないよ
全て完璧にはいかないよ

どこかが頼りなくて
どこか不安で
何かが足らなくて
何かが欠けていて
だから僕なんだよ
だから人でいられるんだよ

「人に殺されても人を殺すことはできない」みたいに僕にはきっと きっと
いつもいつでも優しくいないと壊れてしまう。

2012/04/21 (Sat)

前頁] [どるとるの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -