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どるとるの部屋


[3972] ブランコ
詩人:どるとる [投票][編集]


ブランコに乗って
今日も揺れていた

悲しみに 喜びに
移ろっていた 心は

ブランコに乗って
今日も飛ばしていた

靴の代わりに
助走つけて 涙や笑顔を

代わる代わる時は
動き君を運ぶ
一歩ずつ踏み出すたび何かを失って

それでも笑うのさ
それでも泣くのさ
失ったものを
補いながら

それでも生きるのさ
それでも進むのさ
風に吹かれ黄昏て
またブランコに乗って

いくつかの夢を見た
いくつかの愛を抱いた
いくつかの罪を犯した

ブランコに乗って
今日も明日も揺れているんだな
悲しいことも
嬉しいことも
みんなで知ってゆこう
何ひとつおそれることはないさ

夕暮れの公園に
ぽつり置き去りにされたような ブランコのように 鎖に縛られた命だけれど

風にまかせ 今日も揺れるのさ
誰かをその身に 乗せて たまには
ずるくもなるさ たまには苛立ってるさ
それでも 大事な何かは忘れない
大事な人を思い続けるんだ

ブランコのように
揺れながら 揺れながら 僕は生きるよ

あなたを乗せて。

2012/05/24 (Thu)

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