詩人:どるとる | [投票][編集] |
なんにもないさ
探したって
心の中は空っぽ
がらんどう
どこにもないさ
見渡したって
頭の中は真っ白
夢心地
とりあえず行けるところまで 歩いてゆこうか
とりあえず今やれることだけ やっておこうか
散らかすだけ 散らかした日々 老いが若さを追い抜いてゆく
たちまち 僕はしわだらけ 振り返ってしまうよ 昔の僕を
ペンキ塗りたてのベンチを思わせる 近づく者は誰彼構わず傷つける
それはまるで色のない絵のよう 見た目からでもわかる雑な仕事
だけどそれが少しずつ味わい深い何かを生み出すんだ
色のない絵を つまらないととらえるか
色のない絵を 味わいがあるととらえるか
それだけでこれからの日々は輝くよ
それだけでこれからの僕らは変わるよ
色はなくても 鮮やかな絵を描こう
色はなくても 明るい絵を描こう
色のない絵でも 色を思わせるような毎日を。