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どるとるの部屋


[4118] 変わらないもの
詩人:どるとる [投票][編集]


新しいものに埋もれてゆく 古いものたち
色あせてゆく思い出とやけに光り輝く街明かり

流れてゆく時代に取り残されないようにするけれど 変わらないもの 探してしまうよ薄れてく記憶の中に

ベランダに植えられた小さな花や
博物館の片隅にある白黒写真
戦争が終わってもうだいぶ経つだろう
僕が生まれた時には
戦争のせの字も聞かないくらい 昔のことでした
積み上げてきた人たちの努力の頑張りの末に今の僕らがあるのにそれを僕らは知らない

今もいじめやつまらない犯罪を聞かない日はないよ
全くくだらないことばかりだ

変わらなくていいものも時間が経つだけで 変わってしまうのならせめて僕らは変わらないでいよう

笑ったり泣いたりするだけの毎日の中で
幸せにきっとたくさん気づける場面がある
変わりゆくものの中で変わらないものを見つめてる
戦争もずっと歴史の中にあって
いじめも犯罪もずっと残ってしまうから
せめてくだらないことの続きはやめにして 誰かを一途に思ったりする
そんな日々を歩んで行こう

日が沈む街 遠く眺めて 憂いに満ちた心透けて たくさんの嘘やたくさんの言い訳があの美しい夕日の前じゃ汚く見えてしまう

明日こそは今日の自分をあらためて
変わりゆくもの
変わらないもの
見つめて行こう
誰もみんな。

2012/08/05 (Sun)

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