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どるとるの部屋


[4135] 夏の幻
詩人:どるとる [投票][編集]


さよならのうたがきこえる あなたの声で囁く 『またあしたね』それだけでいい

少しずつ暑さもおとなしくなって
風が吹き抜けたあとの静けさ からだを包むこのおだやかな時間に身をあずけ
僕は久しぶりに笑ったんです

見てごらん陽射しが笑ってる 庭のひまわりもあじさいも笑ってる

なんて素敵な夏だ
なんて暑い夏だ
でもどこかに優しさがある

夏の幻 遠く揺れて
追いかけるほど遠ざかる つかめない風

また会いましょうって風に 囁いて
静かに いつの間にか扉は閉まるのさ
そして気づいたら
汗もひいている

どうして暑さが恋しいのかな
夏の終わりは 切なさを残して

心に置き忘れた 何かがあるよ

夏は幻のように 終わっていった

夏は幻のように さよならを連れて

やって来ました

kikaku2012太陽

2012/08/12 (Sun)

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